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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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  *キャラメルバナナホットケーキ。小倉と迷った。

8月4日に ナイショの方向で入院し
18日に 成功率4,5割の手術を受けた父が 今日退院しました。
きのう 病院に行くと ベッドの上に体育座りをしていた父は
明日 ウチへ帰れるというのに なにか緊張しているふうでした。

「まず、あの階段を上らなきゃだね。」 というワタクシに
「そうなんさなー。。。」
実家は階下がお店になっているので、生活スペースは2階。 
なのでイキナリ階段を上るというハードルが父の前に横たわる。
いまどきの病院は、移動はすべてエレベーター。
階段を探しては見たけれど、見つけられませんでした。
展望台へ 叔母(父にとっては妹)を連れて行ったり
ぐるりと回り廊下になっている病室の廊下をせっせと歩いてはみたものの
昇降運動は皆無の父。
「ウチ帰ったとたんに 階段転げ落ちてアタマ打ったら、バカみてーだよなw」
うん。
とりあえず ゆっくり上がれ。

平日に1人お店をやってお客さんをこなし、休みには病院へ。
このペースに ようやく慣れた母には 父の退院は店じまいを意味する。
預かったお見舞いを届けに 日曜に実家へ寄った時
「・・なんだか もったいなくなってきて。」 ともらした母。
“もったいない”と思っているのは、手に入る代価ではなく
もう 何十年と繰り返してきた 毎日の寸分たがわぬ営みであり
来てくださるお客様とのやりとりであり
鍛錬してきた 自らの技術。

やりたい道へ進みたいからと カイシャを止める決心をした時
なにかを止めるという事の難しさを痛感しました。
学校というところは、よほどの事がないかぎり
ある時間が過ぎれば 「はい、おつかれ。」と押し出してくれる。
その波に乗っかっていれば、なにも苦労はなくて。
けれど カイシャやシゴト、あるいはリコンというものは
それまで浸かっていた環境から強引に方向転換しなければならない。
しかも自分の意志で。
エネルギーが、いるのよねん。

その母が、退院してくる日=店を閉める日。と決めたらしい。
いったん決めた母は ぐんぐんとそれに向かって準備を始め
時々電話をかけても 留守にしていることが多かった。
店のドアと窓に貼るための「閉店のゴアイサツ」を
何かのつてで 書道家(ケンゴたん?)のセンセイにお願いしたらしい。
今日貼られたであろうそれを ワタクシも見てこよう。
父と母が がんばってきたいままでが そこにはあるはずだから。



今日の父は 慣れた自分の布団で眠れただろうか。
病院と違って 実家のすぐそばにはコンビニの集配車が
2,3時間ごとにやってきてやかましい。
少しの間 父のことから解放されていた母は 今日から眠れるだろうか。
それでも 
手術中に 万が一もあり。という覚悟を決めたことを思えば
これからを思う前に 
「おかえり。」を、まず。



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コメント
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退院おめでとうございます!
こんばんは!
お父さんが、退院されてよかったですね。
自宅療養は、お母さんも大変ですし、
お店の閉店も、残念ですね。
それでも、お父さんが元気になっていくのが、一番ですよね。
お父さんの病との戦いは、まだ続くのでしょうけど、
みんなで力を合わせて、無理しない程度にがんばってください。
かげながら、応援しています!

この前は、いつものパスワードを入れたはずなのに、
修正しようとしたら、パスワードがエラーになってしまいました。
今度は、気をつけないと。。。
おれんじ・ゆ~みん 2008/09/12(Fri)23:53 編集
今日から新たな一歩が
お父様の退院おめでとうございます。なによりです
良かったですね
お店を閉店されるのは淋しいと思いますが 心にチョッと空いた隙間に これからはた~くさんの新たな思い出でいっぱいにして戴きたいと願っています
長~い人生、一歩一歩ゆっくり歩いて行けばいいんですから
いり 2008/09/13(Sat)05:33 編集
無題
退院おめでとうございます。
お父様も大変でしょうが、お母様も無理しないように。
TB 2008/09/13(Sat)09:35 編集
ゆっくり…
お父さまの退院よかったですね。みなさんが、がんばりましたね。
お母さまはたいへんだったことと思います。
puuchaさんもお疲れだったことでしょう。m(_ _)m

 …お店が閉店とはさみしいですね。
でも健康が第一です。お父さま、ゆっくり養生なさって下さいませ。
めりの 2008/09/13(Sat)21:21 編集
ありがとうございます♪

おれんじ・ゆ~みんさん いりさん TBさん めりのさん

みなさまに父の退院のご報告が出来ます事を 
しみじみとうれしく思っています。

自分の中の不安と覚悟と、
言葉に表せない感情を整理するつもりで 
ここに書きましたが 
なにかと気にかけていただき
温かいお心づかいをいただきましたことは
本当にうれしく ありがたく思っています。

いままで健康だけがとりえだった父は
自分がそんなに深刻な病気だったことが思いがけなくて
いつかは引退をしなければ。と漠然と考えていた母は
突然幕を引かなくてはならなくなったことに
それぞれが折り合いをつけながら
また明日からやってくる時間を生きていく。
1日の時間の使い方が変わっても
過ごす相手が変わらずにあることを 感謝しています。

私はと言えば これまでよりも少しだけ多く
両親のために時間を使っていこうと思っています。
お互いが無理をしないように でも忘れないように。
 
puucha 2008/09/14(Sun)00:56 編集
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