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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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開幕前夜。

ワタクシたちの愛するチーム、アルビレックス新潟は今年も開幕戦をアウェイの地で迎える。
これが、ホームでの開幕となると、もっとワクワクと高揚感が段違いなのだろうが、
ともかくも今日は、静かな期待感がひたひた。と押し寄せる感じ。

ゲームが始まってしまうと、もう後はきっとやれ勝ったの負けたのと 大騒ぎするだろうから。
今日は、どうしてもこれ。

タイトルは、 「イチロー262のメッセージ」。
ぴあ。 278ページ。 1,000yen

まず、装丁がいい。 白を背景に、中央、上に、サングラスをキャップの上にのせて
ニッと笑う、イチローの写真。 文字は、グリーン。 とてもシンプルだ。
副題は、 「夢をつかむ」 とある。

中を開くと、ページ中央に、縦書きで、タイトルのような、“イチロー語録”が記され、
同じページの左下に、小さな字で
その言葉が、いつどんな状況で発せられたかの説明が書かれている。
言葉そのものは、1行、長くても4行程度。
イチローがインタビューなどで話した言葉が文章として載っているのだが、
例えば、漢字ではなくてひらがな表記したり、改行のセンスなどがとても好きだ。

タイトルの言葉を初めて見たのは、2006年の夏を過ぎた頃。
たしか、「サポティスタ」で紹介されていたんだった。と憶えている。

中断期間明け。 チームは、ホームで浦和に勝利する。
J1昇格後、浦和から初めて手にしたリーグ戦での勝ち点3。
エジの復帰戦でもあり、 この後、エースも戻ったことだし、中断前のあの好調さに
エジが加わったら、とわくわくしていたのもつかのま。
ホームでは、健闘するも勝ちきれず、アウェイではぐだぐだ。
点差ほど、ひどいゲームじゃないのに、後一歩何かがかみ合わない。もどかしさ。
何かが、かみ合えば。でも、何かってナンダ。
そして、川崎フロンターレに勝利。ここから、いけるかも知れない。 けれど。

8月終わり。浦和と大分とガンバに3点ずつ取られ、
9月アタマには、磐田に7-0 で敗退。続く名古屋にまた3点。
チームは、若さと、未熟さを露呈し続けた。
マイチームが、苦しんでいる。 ばかみたいだけど、自分もツライ。
まさに、自分のことのように。という表現がぴったり。

タイトルの言葉が、まっすぐに入ってきた。

ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道。
これは2004年10月、イチローが258本安打を達成した直後の会見で。とある。

「ちいさいことをかさねる。」 いま、まさにウチのチームがやっていることじゃなかろうか。
ちいさすぎて、ホントにかさねられているのかどうかも、わからない。
もしかして、無駄なんじゃないか。  
でも、そのひとつひとつが、いつかとんでもないところへ、チームとワタクシたちを導く。
(トンデモナイトコロ。というのが、ある意味コワカッタがな。)
これは、選手ひとりひとりの成長にも言えることだし、またチームの成長にもあてはまる。
イチロー。なんて奥が深いんだ。
紀伊国屋で、購入。 あっというまに読破。 ま。前述の通り、文字は少ないのだが。
字数のモンダイでは、なかった。
例えば。

「苦しいことの先に、あたらしいなにかが見つかると信じています。」

「モチベーションは、野球が好きだということです。」

「チームの負けがこんでいるときこそ、しっかりしなければいけません。
それでモチベーションをさげる人は、いいわけを求めて逃げているのだと思います。」
・・・ミミガイタイ。
イチローのインタビューはTVなどで直接耳にする機会も多い。
あのよどみない声と、整理された言葉たち。
目で読んでいるのに、まるでイチローの声を直接耳で聴いているような、不思議な感覚。

イチローのつむぐ言葉は、シンプルだ。けれど重みがある。それは、そのひとつひとつが
すべてイチローというフィルター(経験といってもよい)を通して発せられたものだから。
抽象的なのではなく、普遍的。

そしてなにより励まされたのが、前書きにも書いてあることなのだが、
イチローという選手が、どれだけ「特別なチカラを得るよりも、
持っている能力を出し切ること」を重視し、悪戦苦闘をかさね、ムダなことも経験している。
といったところ。

「自分が変わろうとすることは、なにもありません。
いまある能力を、しっかり出せる状態を常に作っておくことが、
これからも、ずっと目標になると思います。」

「やれることはすべてやったし、手を抜いたことは一度もありません。
常にやれることをやろうとした自分がいたこと、
それに対して準備ができた自分がいたことを、誇りに思っています。」

ワタクシは、ただ見ているダケのニンゲンだけど、
選手の皆様におかれましては、どうかいま持てるチカラの全てを、
90分通じて、存分に発揮するコトが出来ますように。
そして、そこに地力を蓄えるのは、日々の練習でしか蓄えることは出来ない。

ホームゲームの甲府戦から。とにかく、90分を丁寧に戦ってクレ。と毎回思いながら
試合を観るようになった。

きのうのモバアルで、ジュンスズキ監督もおっしゃっている。
「持っているものを出すこと。持っているものに自信を持つこと」。

明日、14時。
レフェリーによって笛が吹かれ、サッカーの神様から、平等に90分を与えられる。
「ベストを、尽くすよーに。」と言われて。
90分間を、どうか丁寧に、いとおしむようにプレイしてください。
試合の前には、いつもこのことを思いながら、応援いたします。


最後の最後に♪
イチローのメッセージの中で、どうしてもウチのコたちに、いつか言ってほしいコトバ。

(どうぞ、お好きな選手の声でお読みくださいな。)

「ついてこれるものなら、ついてきてみろ。」

2004年1月、ファンを前にして語った言葉。
「みなさんには覚悟を持って、ついてくるならついてきてもらいたいと思います。」

え? ワタクシ? そりゃモチロン、カントクっすよ♪


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ココでもうちょっとダケ。
言った時間も、場所も違うのに、オシムたんと驚くほど相似した言葉を、イチローは語っています。
*現役中に、過去のことを懐かしんではいけません。
*考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります。
*勝ちを待っていてはなかなかきません。つかみに行かないといけません。
*いい記者になるためには、質問は自分で考えなければいけません。
人はみんなそう成長するのですから。いい質問だけにしてください。
puucha 2007/03/02(Fri)22:53 編集
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