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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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*「つづきはこちら」に追記しました*

昨日、ビッグスワンで購入した チーズケーキファクトリーの“タルトチェリー”
冷凍庫で凍っているヤツを出してくる。
すごいぞ、キレーなピンク色。いつも思うが、グラシン紙のデザインがかわいい。
んで、細長いチーズケーキバーをナナメに包み込み、端を絞る。
コレは手作業だよな。と思う。ばーっと剥がして、ばくばくと食べていますが。


月曜日。母親から、デンワが入る。
「今日、ちょっと寄るから。」
けやき通りの「中しま」さんのすぐ近くで、ちいさなお店をやっている両親。
ウチの近くのスーパーへ買い物ついでに、時々寄っていく。

「そういえば。」と、何事かと鼻面を擦りつけようとするプーちゃんを牽制しながら、
母親が言い継いだ。 (ワタクシの両親は、ねこたんはモチロン、ヨツアシがダメなんである。)
「ウチのお客さんで、いつも大きいイヌ、連れて来てたヒト、いたわ?」
「うん、あのゴールデンレトリバーでしょ。」
「あのイヌね、死んだんだって。」
「でーっ。。うそっっ!ついこないだ、一緒に散歩してるの見たよ。」
「そう。 つい、最近だって。」

ワタクシは、「イヌと老人」。(老人と、イヌか)という組み合わせが、大好きだ。
共に庇いあうようにして、ゆっくりと歩いているのを見るだけで涙が出そうになる。

そのヒトが店の中にいるあいだじゅう、そのイヌは、街路樹におとなしくつながれ、待っていた。
通りを歩く、イヌ好きなヒトが触ろうとしても、決して動こうとしなかったそうである。
時々、近くのスーパーの自転車置き場の隅っこで、同じように待っているのを見たことがある。
小さいコが、こわごわ覗いても。すぐ近くを自転車が通っても。
ご主人がスーパーから出てくるのを、ただ待っていた。
ウチの店から外へ出ると、喜びいさんで迎え
そのヒトは、「よく待っていたね。」と必ず言葉をかけていた。
つい最近見かけたときも、毛の艶もよく、毛並みもキレイ。目もぴかぴかだった。

老衰だという。ニンゲンにしたら、92歳くらい。
急に、歩けなくなり、眠るように。カラダの大きなイヌなのでご自分ではどうにもならず、
近くに住む息子さんにデンワをかけ、全部の事をしてもらった。
「もう、イヌは飼わなくていいです。」 そう言っていたそうだ。
奥様を早くに亡くされて、仔犬の頃からずっと一緒に日々を過ごして。
その方の明日を、想像する。

で、ずっとずっとムカシ。
やっぱり母親から聞いた、フシギな話を思い出す。
お客様から、母親が直接に聞いた話です。



まだ ワタクシが実家からシゴトに行っていた頃。

そのイヌは、ご近所のお宅で飼われていました。
一番最初に見たのは、いつの頃だったのか憶えていませんが。
今でこそ、洋モノ犬は、コーギーやらダックス、ボルゾイまで多種多様に観ることができますが。
そのイヌは、いまでもあんまり見ない。手足が長く、毛はくるくるとカールしていて、
耳が折れていて、黒。他は茶でした。愛嬌のあるカオをしていました。 ***
飼い主の方と歩く姿は、とても大きく、なじみのうすい感じがして、最初はこわかった。
今は居酒屋さんになっている場所が、昔は駐車場になっていまして。
お客さんのために、スペースを借りていた。時々ワタクシはクルマを置いていて
そこに行く機会があったのですが。

今でも鮮明に憶えているのは、夏の日の夕暮れ。
周りは、あたたかなオレンジの空気。涼しい風が、時々吹いていた。
ワタクシのクルマの前のスペースに、パイプ椅子を置いて、夕涼み。
椅子には、そのイヌが「お座り」のポーズできちんと座り、
その横には、飼い主のヒトが、体育座りで地面にちょこんと座っていた。
一瞬、奇妙な感じはしたものの あまりに自然な2人(?)の空気にすぐにどうでもよくなった。
それほどに、その日の夕暮れは美しかったし、2人ともシアワセそうだった。

それから、どれくらいたったのか。時間の記憶は、かなり曖昧。
次にワタクシが見た光景は、
ずうたいの大きなそのイヌをおぶって、駆け足みたいに走る飼い主の姿だった。
別に、急を要する感じではなく、陽気に掛け声をかけていて、
なにか そのイヌのキモチを盛り上げるような、そんな雰囲気。
おとなしく前足を肩にかけ、おぶさっている姿が、笑えた。
(可愛がるにも、ホドがある。)
何も事情を知らなかったワタクシは、そう思った。
それが、そのカップル(笑)を見た、最後だった。

小さい頃から一緒に暮らし、厳しくしつけてもいた、そのイヌ。
年を取って、散歩の時にあちこちぶつかって歩くようになる。
アタマの中に、いくつもの腫瘍が見つかる。やがて、目が見えなくなる。
散歩が好きだったそのイヌのために、おぶって外を歩く。

もう、ダメかも知れない。と覚悟を決めてからも、イヌは持ちこたえました。
その方は自営業だったので、なるべく出かけなくてもいいようにシゴトを調整していたそうです。
それでも、どうしても出かけなくてはならなくなり
ここしばらくは 体調もよさそうだったので 気にしながらも外出した。
当時は、まだ使うヒトもわずかだったケータイを持って。
デンワの番号は、ご家族も含めてごく一部のヒトしか知らせていなかったそうです。

出先で、気がついたら ケータイが鳴っていた。
それも、最初は気づかないくらいの、小さな音で。その音が、なにかオカシイ感じがしたそうです。
電子音のはずが、そうではない。だんだん大きくなったと思ったら、
徐々に小さくなり、音は消えた。
用事もそこそこに済ませ、すぐに家に飛んで帰る。
後で考えたら、デンワすればよいものを、その時は全然思いつきもしなかった。

家に戻ったら、死んでいたそうです。
「デンワ、したか。」 ご家族に聞いたら、デンワした。というヒトは誰もいなかった。
そうか。オマエがデンワしたんだな。
「もう、イヌはいいです。」
そのヒトも、そう言った。

過ごした時間が濃密であるほどに、替えがきかなくなるのか。
イヌを飼ったことはないけれど。
ネコと暮らすより、覚悟がいりそうだ。ソイツのリーダーにならなければならない。
まず、ニンゲンの方がしつけ教室に行くべきだ。


プーちゃんを、仔猫の頃から飼っていますが。

今みたいに病気になる前から、決めていることがひとつあります。
もし。プーちゃんとサヨナラしたら、すぐに次のねこを迎えること。
これは、プーちゃんを決して忘れないため。

でも、もしもそうなったら、ちゃんと出来るかどうか、ワカラナイ。


***今日。(6/22)本屋さんで立ち読みしていたら、このイヌと同じイヌが載っていました。
「ウェルシュテリア」 (←crick here!)という犬種です。
つぶらな目のコでした。



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