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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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2月13日。 
今日は、ウチの飼い猫プーちゃんの誕生日なんである。

今日は、サッカーの話、アルビのお子たちのお話はいたしません。
ねこはイヤぢゃぞ。という方は、どうぞ、スルーされてくださいませ。

ウチの飼い猫として活躍中のプーちゃんは、1994年2月13日 とあるお宅で生まれました。
その頃、万代シティのバスセンターにバイトの求人情報みたいなフリーペーパーが
置いてあって、その余白に、「ねこ差し上げます。」といった情報が載っていて。
友達が茶トラを飼い始め、そのかわいさにヤラレていたワタクシは、
そこに掲載されていた一軒のお宅に電話をかけた。
そしたら、そこに載せた子たちは全部貰い手がついた、といわれ。
もうじき、次のねこ(!)の子が生まれそうだから、そしたらおいでといわれまして。
伺ったのが、1994年2月20日過ぎ。
そのおうちは、すごかった。俗に言う、ねこ屋敷。引き戸の玄関には、
「ねこが出るので、開けないでください。」の張り紙。声をかけて、開けてもらう。
玄関のタタキのところ、板の間にもねこがいた。お茶の間にいくと、ストーブのまわり。
ぐるりと囲むように、ねこ達がおんなじ方向を向いてすわっていた。
目で、素早く数える。13匹。こたつのそばにも、せまい階段にも、ねこ。
・・どれだけ、いるんだろ(汗)。 そうしているうち、おかあさんらしき方が
「どうぞ、見てください。」と、ダンボールを差し出した。
そっと、覗き込む。おかあさんねこに直角にならぶ、4匹の赤ちゃんねこ。
その中に、プーちゃんがいた。よもぎもようの、しまねこ。目は閉じたままだったけれど、
ころんと大きそうなまぶた。耳が三角で、アタマの半分くらいは耳だった。
「この子、ください。」 うなずいたおかあさんが、言った。「誕生日は、2月13日です。」

3月20日、祝日。少し早いと、思ったけれど迎えに来てくれと言われて、行った。
もう、次に生まれて来た子もいて、長くは置けないから。
スーパーで買った、いちごのパック2個。コレでプーちゃんは、ウチの子になった。
クルマに乗せて帰る時、そこのおうちのおかあさんと、女の子はクルマが角を曲がるまで
ずっと手を振っていた。ちいさなバスケットに入れたプーちゃんは、不安でずっと鳴き通し。
信号待ちで着ていたジャンパーの中に入れ、ファスナーを上げる。おなかが、あったかい。
ウチについて、ファスナーを降ろしたら、くーくーと寝息を立てていた。

プーちゃんは、3回引越しを経験している。
1回目は、この時。生まれたウチからたった1匹、
親兄弟から離されてワタクシのところへやってきた。
2回目は、1997年。2月。3歳の誕生日は、1人になったワタクシと一緒に築15年のアパートへ。
ペット禁止のところだったけど、周りには人懐こい飼い猫がいて
アパートまで足を伸ばしていたし、野良の子もいた。
野良の親子に、ナイショのつもりでアパートの住人が何人かこっそりエサをあげていた。
古かったけど、中は新しくてそのくせ使いこまれたにおいが優しい部屋。
プーちゃんは、この部屋が大好きだった。石油ストーブのまん前。
座布団の上で伸びをした。真冬になると、ベッドにもぐりこみ、猛暑の夏は板場に長くなった。

2回目の引越しをする前。
ワタクシは一度プーちゃんを見捨てている。
どんな理由があったにせよ、彼女を捨てたのは確か。新築の借家は、ペット禁止だった。
あまい見通しで、もらってきたプーちゃん。不動産屋さんにコトが露見して
「処分してください。」と言われるのと、当時のオットだったひとと、きつい状況になったのが
ほぼ同時だった。時間もなく、オット(当時)は話をする事を拒否してた。
96年9月。3連休。よく晴れた日の朝プーちゃんを連れて実家へ。
ワタクシの両親は、四足のイキモノが苦手だった。特にねこたん。
キライ、というよりは恐怖症。連れて行って、よくわかった。預かっては、もらえない。
母親の友達だった方が、「預かってあげる。」と申し出てくださった。
競馬場の、奥。大きな敷地。周りは畑。好きなだけ、外だって歩き回れるし、
家族は揃ってねこ好きだという。迷っている余地はなかった。
その足で、クルマで向かう。当時、プーちゃんはドライブするのが好きだった。
競馬場の横を通る時、馬のにおいが鼻をかすめた。
シートの背もたれと、ワタクシの背の間に入り込むようにして、
開かれた窓から外のにおいを嗅いでいたプーちゃんのカラダの重さをはっきりと憶えている。
ウチにいるより、堂々と外で遊べる方が、いいに決まってる。
「ちょくちょく、見に来たらいいわよ。」と言う言葉に甘えてしまった。
1週間後に、様子を見に行く。玄関を開けて、「こんにちは。」と言うと
声を聞きつけたプーちゃんが、階段を転がり下りて来た。声を張って、鳴き続ける。
昼間はいつもおうちにいるというおばあちゃんと、話している間、トイレに行く時。
ずっと鳴き続け、後を追い続けて来たプーちゃん。
夕方、時間が来て、ウチへ帰る時。あれだけ鳴き騒いでいたプーちゃんが、
玄関の前に座って2重になったガラス戸の中から、こっちを見ていた。
(なんだ。)そう、言っているようなカオ。
その時、この子は迎えに来てくれたと思ったんだ。と気がついた。
迎えに来てくれると、それまでの間、待っていた。なのに。
1週間後、もう一度会いに行ったワタクシにばあちゃんは、「ねこ、いなくなったよ。」と言った。


玄関の戸を開けろと鳴き続けて、かなえられず、お客さんが来たスキに出たまま、
帰ってこないという。それまでも、畑で遊んでは翌日に戻ってきていたから
あまり心配してなかった。でもワタクシが一度会いに行った日の次の日、いなくなった。
ウチに戻って、その事を話すとそれまで何も言わなかったオット(当時)は
オニの首をとったような感じでなにごとかを言った。もう会話の内容も憶えてはいないけど。
それからの何日間か、今まで生きてきた中で、たぶん一、二を争うくらいにツラい時間だった。
毎日、体重が減った。5日間で、7キロ落ちた。週末はプーちゃんを探しに行った。
畑から遠く、競馬場の方まで。知らない方にも聞いてまわった。
いま思えば、だいぶイタイ。ちょっと、異常だったかも。でも当時は必死だった。

結果から言うと、プーちゃんは戻ってきた。3週間後、近所の人に保護されて。
ばあちゃんも、近所を探して、周りの人に頼んでいてくれたのだ。
戻る日の前の晩、オット(当時)と言い争いをして。
かなり限界に近づいていたワタクシは、神サマらしきヒトがもしもいるなら、と
真剣に思った。「ワタクシの寿命を5年縮めますから、どうかプーちゃんを戻してください。」
まだちいさかったプーちゃんが、ウチの前で遊んでいる夢を見た。
翌朝目が覚めた時、全身がすごくあったかかった。
「ねこ、戻ってきたよ。」とばあちゃんから電話があったのは、その日の夜。
翌日はカイシャさぼって迎えに行った。オヤに病気になってもらって。
「3週間も経ったら、憶えてるワケない。」 とオット(当時)。ウルサイ。もう、負けないのである。
半泣きになって、「こんにちは。」と言ったワタクシに、げっそりとやせ細り、
声もガサガサになったプーちゃんが、転がり出てきた。

それからもいろいろあったけれど。
アイカタと出会うことになり、プーちゃんを隠れて飼わなくてもいいウチに引っ越そうと
言われて、現在にイタル。ともあれ、今もプーちゃんと一緒にいることができている。
S.H.S で購入した、低反発のエラく座り心地のよい2.5人掛け用のソファを独り占めにして。
その時のこと、憶えているのかな。見捨てられたことも。
話が出来ないから、聞いたことはないけど。
昔 大好きだったドライブ。いま、クルマに乗せると不安げに鳴き続ける。必死で、外を見る。

あのつらかった時、思ったことには。
あとで後悔しないよう、好きだったら、好き。と言おう。好きを失くしてしまう前にコトバにしよう。
とりあえず、5年寿命は縮まっているのだ。(5年、てとこがビミョーでしょ。3年ぢゃケチくさい。
10年では、モッタイナイ。さすがに。)

もう、日付が変わってしまったけれど。
プーちゃん、13歳の誕生日おめでとう。これからも人生が続いていきますように。

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コメント
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猫ら~
えらくキツイ体験しているから、
頑張ってでも楽しんぢゃってます~
同じ時間を過ごすなら『楽しんだもん勝ち』が持論。
のぼのぼしている様でも、色々とあるのですよね、色々と…にゃ~
pooh URL 2007/02/14(Wed)16:54 編集
同じ時間を生きるなら。
泣いても、笑っても同じ時間。
プーちゃんの「プー」の由来は、「幽遊白書」(字、合ってる?)の浦飯幽助の化身が具現化したヤツが、とぼけた鳥で「プー」と呼ばれていたのにちなみマシタ。
あと、「摩天楼のバーディー@山下和美」で、主人公にねこ探しを依頼したオンナのヒトが、ねこの名前を聞かれて「おならのプーじゃないんです。かわいいからプーなんです。」と答え、「わかってます」とスルーされたのがツボだった**
何も考えてないようで、みんなお見通しなのよ。と言っているような、いないような。
ねこといえども、歴史あり。
puucha 2007/02/14(Wed)18:14 編集
長生きしてや~
絆、ですね。puuchaさんはプーちゃんを選んで、プーちゃんはpuuchaさんを待っていた。
泣けますうううう。。゜゜(´□`。)°゜。
めりの 2007/02/14(Wed)21:14 編集
めりのさん♪
ありがとうございます。お元気でしたか~♪
もう少しで開幕ですね**
ワタクシにとってプーちゃんは、一緒にくらした初めてのねこなので、確かにワタクシが選んだのですが、プーちゃんにとっては、別の人生(人生?)があったかも知れないわけで。なおさら、これからの時間を、大切にしていきたい。と思う今日このごろです。後悔して反省して、生きてゆくワタクシ。
puucha 2007/02/14(Wed)23:36 編集
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