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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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朝 病院へ連れて行って、仕事の帰りに迎えに行く。
木曜日、金曜日と続けました。
皮下注射は5-6分で終わるから、家にすぐに帰れるけれど
日中仕事で留守にするので、とても置いては出られない。
点滴をしてもらいながら病院で看てもらうのは
とてもありがたかったです。
何かあったらすぐ連絡しますと言われていたので
お尻のポケットに入れたケータイがビービーいう度にどきどきしました。

“昨日はもうダメなんじゃないかと思うくらいだったけど、
今日は『頑張るぞ!って顔してますね。” と先生。
夜中に歩いてオシッコしたことと、水も飲んだことを伝えて
“腎不全が進んでここまでなったのもわかるんですが、
寿命という考え方もあって 高齢だから、仕方ないと思ったり、
辛いのなら何とかしたい。と言うのを行ったり来たりするんです。”
と、思っている事を話すともう涙が止まらなくなりました。
少しでも、苦しまないように。
今出来るたったひとつの事なのだと、先生に言われているようでした。
ケージの中をみると、横になっていたプーちゃんが、伏せの姿勢をしていました。
“あ。起きたねえ。”
私たちの会話を聞いているかのようでした。

覚悟はある。
飼った時から。元気な時から。
いつかは先に逝くのだし、またそうでなければとても困る。
そういう気持はずっとあったけれど、
いまその時が来ようとしているんだと、
ようやく向き合う覚悟が出来ようとしていました。

土曜日。
迎えに行く前に準備する。
ダンボール。保冷剤。残りがあやしくなっていたガムテ。
火葬をしてくれるところをネットで調べて。
あわてたりしないように。プーちゃんが不安にならないように。


週末を越えることは難しいと言われたプーちゃんは、
日曜の夜 広島から帰ったアイカタを迎え
月曜日、わたしたち2人共に見守られながら 静かに息を引き取りました。
病院の先生方のおかげで、穏やかな最期でした。

照明を落とした部屋で真夜中
寝ているシートを取り換えるとき
朝日がカーテンを透して差し込むなか 様子をみるとき
横になっているわき腹が 静かに上下するのを見るとほっとした
ゆるやかな往復は 波が引いたり寄せてきたりするのに似ていて
波とおなじで 永遠に続いたらいいのにと思いながら
すぐそばで眠った数日間は幸せな時間でした。

生まれて1ヶ月でウチに来て21年。
ずっと一緒にいられるもんだと思っていた。
ずっと生きて そばにいるんじゃないかと。
でも、やっぱり 終わっちゃうんだね。

いなくなって2週間が経とうとしていますが
夜中に目が覚めると寝室の猫ドアの開く小さなおとが
今にも聞こえるんじゃないかと無意識に耳を澄ましてしまうのです。


プーちゃん。
プーちゃん。 
一緒にいられて楽しかったよ。
辛い思いをさせてしまったこと
いちばんしんどかったあの時期を頑張り通せたこと
全部わすれないよ。

丈夫で大飯食らいできかん気が強くて 
お医者さんがダイキライだったプーちゃん。
最期の最期までかわいくてかわいくて、かわいかった。
ありがとう。

また いつかどこかで。

 *土曜日 点滴を終えて帰宅。伏せがしたいと起き直る。








*22日 夜から アウェイ広島戦へ行っていたアイカタ。
 最後の数日間 一緒にいられたわたしよりもダメージが大きく。
 亡くなったプーちゃんを抱っこしたまま離さない。
 “抱っこしてあげて” と言ったのはわたしなのですが。
 わたしも抱っこしたかったな。
 硬くなってしまうまえに やる事があるので
 前もってひかえておいたメモを渡す。
 わたしがやることになるだろうと思っていたお清めを
 泣きながら丁寧にするアイカタ。
   ときどき 何かを話しかけている。
 その横でダンボールを組み立てるわたくし。
   ビーッと音を立ててガムテをカットする。
 思ったように行かないのが人生。
 アイカタが心をこめてお世話したプーちゃんは、
 毛並みがつやつやで とても綺麗でした。

*初日の治療を終えた日の夜中のこと。
 早出だったアイカタが出勤したあと、
 もう一度寝なおそうとしていたときのこと。
 寝床の真ん中にいたプーちゃんが
 にじにじと、わたしに近い方へと寄ってきた。
 隣りに敷いた丸座布団に下りて身体を撫でる。
 しばらく撫でてソファに戻る。
 眠気がやってきていて、うとうとし始める。
 わずかな気配に気が付いてみると
 ソファのすぐ下の座布団までプーちゃんがきていて
 『お座り』のポーズできちんと目の前に座って
 こちらを見上げているのでした。
 四肢が弱って、お座りの形はもうずっと取れなくなっていたのに。
 点滴の効果でしょうか。
 プーちゃんの表情は硬く、緊張しているようでした。
 “どうしたん?”
 両手で顔を包んでグリグリする。
 頭を撫でると、ゆっくり寝床に戻って行きました。
 明るくなり始める、すこし手前の夜のぎりぎりの時間。
 抱き上げて一緒に寝たいと強く思いましたが
 しなかったのは これは挨拶だと思ったから。

 亡くなるきわも、身仕舞いは立派だった。
 動物はなんというか いさぎよい。

*プーちゃんロスまっただなかのわが家ですが
 プーちゃんが最盛期の時から決めていることがある。
 それは プーちゃんがいなくなったら なるべく早く次のコを飼う。
 ことです。
 プーちゃんがいたことを 忘れたくないから。
 なるべく早くというくだりは、なかなか厳しい現状ですが
 そう遠くない将来 また猫と一緒に暮らして行きたいな。

 *秋晴れの日のプーちゃん。
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無題
ドキドキして最後までよく読めなかったので、今日やっと読みました。
・・・お悔やみ申し上げます。m(_ _)m
めりの 2015/06/09(Tue)21:12 編集
無題
めりのさん
ありがとうございます。
初めて飼ったコでしたが、長生きしてくれました。

ずっと寝床にしていた座布団を、まだ片づけられません。
puucha 2015/06/10(Wed)09:04 編集
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