新潟に、生きる。

朝、8:00過ぎ。
シゴトがある日は5:30起きなので、お休みくらいは寝倒してやる。
とばかりにゴロゴロしていたら、
アイカタがクルマで出かける音がした。
下に下りていくと　PCが開いていて、nishiさんのブログが。
（スポニチを買いに行ったのだな）
案の定、帰ってくるなり「タイヘンだ」と言って1面を見せる。

「アルビ戦士梅山政治家転身」。
は　あ　？

言葉が、出なかった。
nishiさんのところで、前に「ニイガタに残るなら・・・」みたいなことが書いてあったので
もしかしたら、なにかショップでも始めるのかな。ニイガタに残ってくれるんなら
それはそれでウレシイな～♪　なんて、のん気に考えていた。
でも、梅ちゃんが考えていたのは、もっとガチだった。

2004年のシーズンオフ。
その日は確か休みの日で、アイカタと近所のスーパーに買い物に出かけた。
夕方の混んだ時間帯。精算が済んで、買ったものをレジ袋に入れているとき。
何となく、？　って感じがして、台をはさんで目の前に立っているヒトに目を止める。
梅ちゃんだった。奥様らしい、かわいいヒトに何か話しかけながら
買い物したものを、袋に詰めている。
（・・・・梅ちゃん？・・・・）
当時は、練見にも行かなかったし、その時はあまり試合にも出てなくて
たぶん気づく人はいなかった、と思う。
でも、ワタクシとアイカタは（このヒトは梅ちゃん。）という確信があった。
先にスーパーを後にしてすぐに「ねえねえ、あのヒトさ。梅ちゃんだよねっ」
「・・やっぱ、そーだよな」　で、大興奮。すげー。梅ちゃんがスーパーでっ！買い物してるーー！！

明けて2005年。その年の激励会、梅ちゃんは欠席した。
「なにか、オメデタイ事があったようです。」　・・・やっぱり、そうだったんだ。
その後、2人でベビーカーを押しながら、ゆっくりと歩く姿を　何回かお見かけした。
しあわせそうな、夏の始まりの夕暮れ時。
この年、梅ちゃんは試合に出ることが多くなり、買い物をする姿を見かけることはなくなった。
でも、ああ、ちゃんとニイガタで生活してくれているんだ。と　ジーンとしたのをよく覚えている。

その梅ちゃんが。サッカー選手としてニイガタの地に降り立ち、
雪が真横に降り、道路がツルテカに凍り、じとじと雨が降り、凶悪な蒸し暑さの、
決して住みやすいとは言えないニイガタを　こよなく愛してくれていたこと。
スタジアムに通い続け、アウェイまでも追いかけて　注ぎまくった暑苦しい愛情を
きちんと受け止めてくれていたことが、なによりもウレシイ。
ニイガタのニンゲンになろうという決意を持ち、表明してくれたことを大切に思う。

これから目指そうとしている道は、まだなにも見えていない。
ニイガタというところは、よくも悪くも田舎だから。
いままでと違って、梅ちゃんにとっては厳しい事も　当然起こり得ると思う。
ただ、梅ちゃんのことを気にかけて陰日向なく応援しようと思っているヒトはたくさんいるはず。
これからも、新潟に生きる。
ありがとう。応援します。