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アルビレックス新潟と 飼い猫と アイカタと。
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12月2日。第34節 リーグ最終戦。

この日の新潟は最悪の天気でした。大雨、大風、雷。典型的な冬のニイガタ。

去年は雪がちらついたけど、冷たい雨に降られる方が、ダメージは大きい。

そんな中、今シーズン最後の ビッグフラッグお広げのお手伝い。

選手が入ってくるときに、迎えるように広がるフラッグ。いつもの光景。

でも、これを見るのが今日が最後の選手たちがいる。

試合が始まった。フラッグをひろげる A1 から N2 へ。

キックオフを見ることが出来ない少しの間、スタジアムから伝わる空気に耳をすませながら 急ぎ足で歩く。

 前半は、悪くなかった。DF陣は落ち着いていたし、何度かチャンスも作れていた。

ボールはほとんど、大宮陣内で動いていた。 時々攻め込まれる時間もあったけど

「うわ~。。ヘタかも、オーミヤ」 (負けといてすいませんすいません)と思ったのも確か。

後半勝負。と期待は高まっていたのだけれど。。。

後半はエンドが変わって、相手チームがN(ホーム)サイドのゴールになることが多い。

つまりウチの子たちが、次々にこっちに向かって駆け込んでくる、わくわくなシーンが見られるというお楽しみ。

なのに、待ち望んだゴールシーンは、なんか遠くのあっち側で起こった。後半6分くらい。 

「立ち上がりに気をつけようと話していたけど、やられたのは気をつけてなかったということ。」

寺川のいうとおりなのだろう。

大宮の動きが、ガゼンよくなる。 早いプレス。パスがことごとくカットされる。

こっちの動きといえば、来たボールを、足先でちょいっみたいな、なんかズボラな感じ。

精彩を欠いていた慎吾out。  そして皆が待ち望んだニイガタの魂がやって来た。

交替直後に、また不用意な失点を重ねるアルビレックス新潟。

けれど、彼は何度も大きく手を叩いて 下を向きかけているチームメイトを励ました。

「チームを、救いたい。」 ファビーニョの気持ちは、いつもそうだ。

スタメンの時も、交替で入った時も いつでも目一杯走り回り、ボールをカットし、当たりに行く。

何分あったのか 確認する余裕もなかったロスタイム。 もしかしたら、長かったのかもしれない。

果たしてそれは起こった。 ファビの放ったボールがゆっくりと(そう、見えた)

Nから見て向かって左のゴールネット隅を揺らしたのを、この目で見られたという幸せ。

ユメのようだ。 今まで何度も、ファビにこうして助けてもらった。

後で映像を見たら、何人かで丁寧につないでいって、最後にファビが決めた美しいゴールだった。

 

ずっとこのまま、見ていたいと願いたくなる時間に終わりがやってくる。

慶治さんが、ほっかもが、そしてノザが。長い時間をかけてお別れをする。

もう、時間がせまっている。 やまない雨の中、サポーターと別れを惜しむファビーニョ。

ゴール裏にようやくやって来ると、急に履いていたシューズを脱ぐ。

キスをして、N席へ放り込む。 もう片足も脱いで、同じように。さらにストッキング。ついには、上に着ていた練習着。

山のような花束と、タオルマフラーに埋もれながら濡れて冷たいトラックにかまわず、裸足で歩く。 

少し先で、コートを持った中野社長が ファビを迎える。大切そうに、コートを着せ掛ける姿に涙が止まらなかった。

この日のスタメン  GK : ほっかも  DF : ウッチー・あんにゃ・千葉ちゃん・ヒロシ

             MF : アトム・テラ・シルビ・慎吾  FW : エジ・貴章

現時点での、ベストメンバーなのだろう。 そして来季のベースとなる。

でも、今日ここにいた全てのメンバーはファビのメッセージをしっかりと受け止めてほしいと思う。

ニイガタでサッカーをやるからには、ビッグスワンでプレイするからには、

絶対に 絶対に勝ちをあきらめてはならんのだと。

 もう、わたしも 彼にお別れを言わなくてはいけない。

昨年、反町前監督の退任が決まった時に、まつ毛に涙をいっぱいためて贈っていた言葉を

そのまま ファビーニョに贈りたいと思います。

「本当に 感謝しています。心の底から。

これから先に進む道が 明るいものでありますように。」

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